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じゃとブログ(giat's blog)

IT界隈で働く慶応卒のブログ。「ネット」や「トレンド」、「ファッション」などの雑記。

YouTubeの広告収入が下がっているようだけど「水溜りボンド」は安泰だと思う話。

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こんにちは。仕事柄、社会人としてはYouTubeをかなり見ていると思うじゃとです。

先日、配信レスラーのシバターさんが「YouTubeによる直近の広告収入が激減しており、チャンネルを売却したい」という動画を投稿されていました。

YouTubeは最近海外でいろいろ問題になっているものの、個人的にはおそらく「YouTuber」という職業自体は今後も続いていくかなと思っているので、今回はYouTubeの最近の動向と僕の思う今後の展望について書きたいと思います。

まずそのシバターさんの動画がこちら。

シバターさんに限らず、YouTuberの広告収入が現在落ちているようで、以下いくつか原因を挙げていきます。

なぜ今、YouTuberの広告収入は減っているのか。

原因①:YouTubeは現在、イギリスやアメリカで炎上中。今年のYouTube自体の広告収入は約830億円減少すると言われている。

シバターさんの動画内で少し話されている通り、3月下旬にイギリスで「YouTubeは「差別」や「テロ支援」など過激な内容動画でも広告を表示されており、それでは企業のブランドイメージを損なう可能性があるため、YouTubeへの広告を停止する」という動きが始まりました。

世界最大級の広告代理店がユーチューブから撤退 悪質動画に反発 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

その後、この「広告停止」の動きはアメリカにも広がり、現在までにトヨタマクドナルドなど250以上の企業がYouTube広告を停止、それによる損失はおよそ830億円(≒7.5億ドル)にもなると言われてます。

企業のYouTube広告取りやめ問題、グーグルは約830億円損失の可能性 | BUSINESS INSIDER JAPAN

YouTubeに動画を投稿し、広告収入を受け取るYouTuberはYouTube社自体の広告収入の55%ほどが分配される仕組みになっているため(よく言われるYouTuberの「1再生あたりの収入」はYouTube社自体の広告収入や動画を投稿するYouTuberの増減などによって変わります)、単純計算で世界中の全YouTuberたちが受け取れるはずだった広告収入が約457億円(=830億円の55%)ほど減ったことに。
日本ではそんなに話題になっていない問題なので、日本におけるYouTube自体の広告収入はそこまで落ちていないかもしれないのですが、これがまず大きなYouTuberの広告収入減の理由と思われます。

原因②:YouTubeが企業に広告を再開してもらうべく、動画内容に関する規制を強化。

2つ目の原因は上記の問題を受けて、YouTubeは広告が表示される動画内容の規制を強化していく、と即座に公表したことです。(詳しくは以下の公式ブログより。日本語にはなってない?)

(YouTube公式ブログ)Inside AdWords: Expanded safeguards for advertisers

具体的には"hateful, offensive and derogatory content(嫌悪されるような、攻撃的で、差別的な内容の動画)"は広告が表示されなくなると説明されており、シバターさんの動画の内容が上記のようなものだと見なされていた場合、そもそも広告が表示されず、結果的として収入減に繋がった可能性があります。一方、規制強化によって上記の企業による広告停止が解除されれば、従来通りの広告収入が規約に沿った動画を投稿するYouTuberには入ってくると思われます。 

原因③:新年度というタイミング。(日本特有)

最後に考えられる原因は、4月は日本では新年度にあたるため、広告自体が減っているというもの。日本企業のほとんどは4月からが新年度になるため、YouTubeも含め全ての広告は4月が最も少なくなります。(逆に年度末の3月は1年間の予算を使い切るべく最も広告が多くなります)

短期的に広告収入が減っても「YouTuber」はなくならない(と思う。)

以上、最近のYouTube事情と収入減の原因3つでした。とはいえ、「YouTuber」という職業はなくならないと思っていて、その理由を2つほど。

①:YouTubeを見るユーザーは世界中でものすごい勢いで増加している。

2017年2月、YouTubeは「世界中の全ユーザーが一日にYouTube上で動画を見る時間は2月に10億時間を超え、2012年からの5年間で10倍も増加した」と公表しました。

YouTubeの1日当たり視聴時間が10億時間超え - ITmedia NEWS

 

この10億時間/日はアメリカ全国民の1日あたりのテレビ視聴時間合計(12億時間と言われています)とほぼ同じで、テレビの視聴時間は年々減っているので、数年内に全世界のテレビ視聴時間をYouTubeだけで追い越していく、と思われます。そのため、動画の広告を出したい企業の広告にかけるお金が徐々にテレビからYouTubeへと流れていくはずです。

スマホからYouTubeを見ることがこれからさらに楽になり、視聴時間は増加していく。

去年、日本の通信キャリア(ドコモ、KDDIソフトバンク)は相次いで通信容量が20GBまで使い放題の定額プランを始めました。20GBはこれまでの3~4倍程度の容量であるため、こういったプランがこれからさらに一般化していけば、長時間動画を視聴して、容量を多く消費してしまっても通信規制などにかかりづらくなり、結果として動画の視聴時間は伸びていくと思われます。さらに、2020年には実用化されているであろう5G通信は現在の4Gより10倍早いようなので、そうなってくると「動画を見てたら通信規制になった」というようなことも起こらなくなるのかもしれません。

2020年のスマホがすごい!次世代通信『5G』をNECさんに聞いてきたぞ!

と、いうことで。

以上、直近YouTubeの広告収入が下がっていても、YouTube上ではこれからさらに動画が見られるようになりそうだし、テレビの予算もYouTubeに流れていくと思われるのでYouTuberはこれからも安泰、というお話でした。ただし、厳しくなった規約に沿った動画を投稿する必要あり。もしかするとシバターさんの動画の通り、これから「下ネタ」などもYouTubeでは規制の対象になるかもしれません。

現状投稿されている動画でそういった規約変更を気にする必要が全くなさそうなYouTuberといえば、「YouTuber界のNHK」と呼ばれている「水溜りボンド」の二人。きっとこれからも間違いなく人気を伸ばすのではないかな、と。(昨日の動画も面白かった笑)

 

シバターさんも好きなので、厳しくなった規約を考慮した(?)新しいジャンルの動画も楽しみにしてます。

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