【YouTuberヒカル&マックスむらいコラボ】AppBank(6177)の時価総額は2日で約17億円上がったものの、売上効果的にはそこまででもなかったかも(?)な話
こんにちは。夏休みになってYouTubeが盛り上がってるなぁと毎日楽しく見ているじゃとです。
その中でも8月6日、7日と投稿されていたヒカルさん(メインチャンネル登録者数250万人超)とマックスむらいさん(メインチャンネル登録者数140万人)のコラボ動画は特に話題に。
特に8月7日に投稿された『マックスむらい(AppBank)の過去と今、全ての闇を包み隠さず暴き公開します』は、AppBankのこれまでの事業展開を取締役のマックスむらいさん本人が説明するという非常に面白い内容でした。
今回はそんなヒカルさん&マックスむらいさんのコラボの反響について考察してみたいと思います。
AppBankの時価総額が2日で約17億円上昇
上記の動画が投稿された翌日(8月8日)からAppBankの株価は2日連続ストップ高(639円から889円へ)となり、時価総額は43億4400万から60億4300万円へ約17億円上昇。
株関連のニュースにも「今回のコラボが好材料と見られた」と実際に取り上げられていました。
AppBank(6177)の直近の株価推移は以下。(8月8日、9日とストップ高になったものの、10日は逆にストップ安となりました。)
一方でコラボの新規事業アプリダウンロードや売上への影響は?
今回のコラボはAppBankの新規事業、『漫画サイトDenesy-デネシィ-』と『麻雀ツモツモ』で行われるようなのですが、『麻雀ツモツモ』への反響(ダウンロードランキングと売上ランキングの推移)をAppAnnieで見てみたところ、面白い結果が出ていました。
ダウンロードランキング
まずは、日本のiPhone(App Store)における『麻雀ツモツモ』のアプリリリース(2017年3月13日)から8月10日までのダウンロードランキング推移から。
時間軸がとても長いので分かりにくいですが、リリース時以来ずっと圏外だった全体ランキング(最も濃い緑色線)に久しぶりに食い込んだだけでなく、その中でも100位以内の上位をキープするなど(リリース時は全体ランキング500位前後)、今回のコラボ(DLして遊んだユーザーにMacBook Proをプレゼントするというプレゼント企画も含め)の強い影響力が伺えました。
もう片方のAndroid(Google Play Store)においても全く同じような動きに。
売上ランキング
次に売上ランキング。(期間は同じくリリース日から8月10日まで)
実はこちらのランキングではダウンロードランキングほど劇的な伸びは見られませんでした。
iPhone(App Store)での売上ランキングの推移は以下。全体ランキング(最も濃い緑色線)の動きを見ると、今回のコラボで600位前後まで上がっているのですが、これまでにも800位前後までは上がっていたことがあり、ダウンロードランキングほど「すごい効果」とは言えないかもしれません。
他方、Androidでは以下。こちらでは「Casino」というカテゴリにランクインしていたのみ(?)なのでより分かりやすいのですが、10日で40位とこれまでの最高位45位(2017年5月)をわずかに上回る程度となっていました。
と、いうことで。
ヒカルさんとマックスむらいさんという人気YouTuber2人のコラボの反響まとめでした。
ランキング順位というのはあくまで相対的なものなので、ダウンロードも売上も着実に上がっていると思われますが、アプリのダウンロードランキングの伸びに比べて売上ランキングの伸びが小さいのはヒカルさんやマックスむらいさんのYouTubeを見ている視聴者層(おそらく中高生あたりが多い?)における『麻雀』というゲームの認知度の低さや彼らの可処分所得の低さが影響しているのかもしれません。
また、今回のランキング上昇はヒカルさんによるMacBook Proのプレゼント企画に影響されている部分も強いと思われるため、そこから継続的な利用に繋げられるかはもう少し長いスパンで様子を見る必要がありそうです。(基本的にはプレゼント目当てなのであまり定着しないかと思われます。)
そういった継続的に利用してくれるユーザーを獲得するという点においては、動画を見た感じでは絶対になさそうですが、『パチスロ』という『麻雀』とも親和性の高そうなジャンルの動画に数多く出演されているシバターさんとのコラボの方がインパクトは大きいのかもしれません。
いずれにしても反響を見ながらコラボの内容もこれからいろいろと改善されていくと思うので今後がとても楽しみです。